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Littérature
浮雲
Édition BooksWhale en japonais par Futabatei Shimei
明治社会の変化、官吏生活、出世欲、片思い、近代的自我を描く、日本近代小説の重要作。
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Introduction du livre
浮雲
『浮雲』は、二葉亭四迷が近代日本語の小説表現を切り開いた代表作です。官僚社会、恋愛、家族、失職、自己意識を通して、明治期の新しい社会と個人の不安を描き、近代文学、日本文学史、写実主義に関心のある読者に適した原文版です。
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二葉亭四迷は1909年に没し、『浮雲』は1887年に初刊行されています。これらの年代は、この日本語原文版のパブリックドメイン性を判断する根拠になります。
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浮雲
Futabatei Shimei
浮雲はしがき
薔薇《ばら》の花は頭《かしら》に咲て活人は絵となる世の中独り文章|而已《のみ》は黴《かび》の生えた陳奮翰《ちんぷんかん》の四角張りたるに頬返《ほおがえ》しを附けかね又は舌足らずの物言《ものいい》を学びて口に涎《よだれ》を流すは拙《つたな》しこれはどうでも言文|一途《いっと》の事だと思立ては矢も楯《たて》もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先|真闇《まっくら》三宝荒神《さんぽうこうじん》さまと春のや先生を頼み奉《たてまつ》り欠硯《かけすずり》に朧《おぼろ》の月の雫《しずく》を受けて墨|摺流《すりなが》す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情《うたて》始末にゆかぬ浮雲めが艶《やさ》しき月の面影を思い懸《がけ》なく閉籠《とじこめ》て黒白《あやめ》も分かぬ烏夜玉《うばたま》のやみらみっちゃな小説が出来しぞやと我ながら肝を潰《つぶ》してこの書の巻端に序するものは
明治|丁亥《ひのとい》初夏
浮雲第一篇序
古代の未《いま》だ曾《かつ》て称揚せざる耳馴《みみな》れぬ文句を笑うべきものと思い又は大体を評し得ずして枝葉の瑕瑾《かきん》のみをあげつらうは批評家の学識の浅薄なるとその雅想なきを示すものなりと誰人にやありけん古人がいいぬ今や我国の文壇を見るに雅運日に月に進みたればにや評論家ここかしこに現われたれど多くは感情の奴隷にして我好む所を褒《ほ》め我|嫌《きら》うところを貶《おと》すその評判の塩梅《あんばい》たる上戸《じょうご》の酒を称し下戸の牡丹餅《ぼたもち》をもてはやすに異ならず淡味家はアライを可とし濃味家は口取を佳とす共に真味を知る者にあらず争《いか》でか料理通の言なりというべき就中《なかんずく》小説の如《ごと》きは元来その種類さまざまありて辛酸甘苦いろいろなるを五味を愛憎する心をもて頭《アタマ》くだしに評し去るは豈《あに》に心なきの極ならずや我友二葉亭の大人《うし》このたび思い寄る所ありて浮雲という小説を綴《つづ》りはじめて数ならぬ主人にも一臂《いっぴ》をかすべしとの頼みありき頼まれ甲斐《がい》のあるべくもあらねど一言二言の忠告など思いつくままに申し述べてかくて後大人の縦横なる筆力もて全く綴られしを一閲するにその文章の巧《たくみ》なる勿論《もちろん》主人などの及ぶところにあらず小説文壇に新しき光彩を添なんものは蓋《けだ》しこの冊子にあるべけれと感じて甚《はなは》だ僭越《せんえつ》の振舞にはあれど只《ただ》所々片言|隻句《せっく》の穩かならぬふしを刪正《さんせい》して竟《つい》に公にすることとなりぬ合作の名はあれどもその実四迷大人の筆に成りぬ文章の巧なる所趣向の面白き所は総《すべ》て四迷大人の骨折なり主人の負うところはひとり僭越の咎《とが》のみ読人|乞《こ》うその心してみそなわせ序《ついで》ながら彼の八犬伝|水滸伝《すいこでん》の如き規摸の目ざましきを喜べる目をもてこの小冊子を評したまう事のなからんには主人は兎《と》も角《かく》も二葉亭の大人否小説の霊が喜ぶべしと云爾
Chapitre d'aperçu第二十年夏Aperçu
第二十年夏
Chapitre d'aperçu第一編Aperçu
第一編
Table des matières
Dans cette édition
- 01Full text
- 02第二十年夏
- 03第一編
- 04第一回 アアラ怪しの人の挙動《ふるまい》
- 05第二回 風変りな恋の初峯入《はつみねいり》 上
- 06第三回 余程|風変《ふうがわり》な恋の初峯入 下
- 07第四回 言うに言われぬ胸の中《うち》
- 08第五回 胸算《むなさん》違いから見一無法《けんいちむほう》は難題
- 09第六回 どちら着《つか》ずのちくらが沖
- 10第二編
- 11第七回 団子坂《だんござか》の観菊《きくみ》 上
- 12第八回 団子坂の観菊 下
- 13第九回 すわらぬ肚《はら》
- 14第十回 負るが勝
- 15第十一回 取付く島
- 16第十二回 いすかの嘴《はし》
- 17第三編
- 18第十三回
- 19第十四回
- 20第十五回
- 21第十六回
- 22第十七回
- 23第十八回
- 24第十九回
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